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2025.07.01
CASE
【2025年6月から義務化】熱中症対策に「間仕切りカーテン」や「日除けテント」が効果的な理由とは?
令和7年(2025年)6月1日より、厚生労働省の省令改正により、職場での熱中症対策が法的義務となりました。
これにより、特に高温下で作業を行う現場では、熱中症を防ぐための設備や体制を整えなければなりません。
中でも今、注目を集めているのが、
- ビニール製の間仕切りカーテン
- 簡易設置型の日除けテント
です。なぜ今、これらの対策が効果的なのでしょうか?詳しく解説します。
🔥 まずは押さえたい「法改正のポイント」
項目 | 内容 |
---|---|
施行日 | 令和7年(2025年)6月1日 |
対象作業環境 | WBGT(暑さ指数)28℃以上 または 気温31℃以上 |
対象作業時間 | 1時間以上 または 1日4時間以上の作業 |
罰則 | 最大6か月以下の懲役 または 50万円以下の罰金 |
🧊 熱中症のリスクと対策の必要性
- 作業中の発汗により体温が上昇 → 対策が遅れると意識障害や死亡事故につながることも
- 職場での熱中症による死亡件数:過去5年平均30件超/年
- 2023年夏の調査では、WBGT28℃以上の現場で冷却対策を「していない」企業が約38%
✅ 対策の切り札:「間仕切りカーテン」と「日除けテント」
▶️ 1. ビニール製 間仕切りカーテンの効果

項目 | 内容 |
---|---|
遮熱率 | 遮熱シート材で最大60〜80%の放射熱カット |
温度差 | エアコン併用で周囲と比べて最大5〜8℃の差 |
用途例 | 工場・物流倉庫・半屋外作業場・開口部の気密確保など |
導入のメリット | 施工が簡単、空調効率アップ、冷却エリア確保 |
📌 導入実績:
・建設現場の仮設通路 → 気温差 約6℃低下
・倉庫内フォークリフト通路 → WBGT28.9℃ → 25.2℃(冷風機併用)
▶️ 2. 日除けテントの有効性

項目 | 内容 |
---|---|
遮光率 | 遮光生地使用で紫外線遮蔽率90〜99% |
体感温度低下 | 日なたと比べて最大5〜10℃低下 |
設置時間 | ワンタッチ式で10分以内に設置可能 |
用途例 | 仮設作業場・休憩所・受付エリア・資材置場上部など |
📌 導入事例:
・解体現場の休憩所 → 「熱がこもらず風も抜ける」と好評
・イベント物販テント → 来場者の滞在時間が平均1.4倍に増加
▶️ 3. 冷却ファン併用、WBGT計測器付き休憩所とミスト冷却


導入対象 | 製品選定のポイント |
---|---|
工場・倉庫 | 動線に合わせたサイズと耐熱・防炎素材 |
建設現場 | 風対策のあるテント(ベンチレーション付き)、ミスト噴霧システム |
小規模事業所 | 収納・移動しやすい軽量タイプ |
💡 補助金の活用も視野に
中小企業庁や各自治体では、熱中症対策設備導入に対する補助金(例:1/2〜2/3補助)が利用可能です。
「WBGT計測器」や「冷却装置」に加えて、ミスト冷却設備や間仕切り・テントも対象となる場合があります。
📝 まとめ:暑さ対策も「見える化」が重要な時代に
2025年の法改正で、「備えていない」は通用しない時代になりました。
企業が従業員を守る姿勢は、安全配慮義務の実践であり、信頼構築・取引継続の要でもあります。
「設備が見える」「涼しさが感じられる」環境整備を早期に進めましょう。
営業部 福島